04_5.胆管がん |
|
胆管がん(胆道がんとも呼ばれます)は、肝臓内や肝臓外を走る**胆管(胆汁の通り道)**に発生する悪性腫瘍です。
胆管は肝臓で作られた胆汁を十二指腸へ運ぶ管で、
肝内胆管と肝外胆管(肝門部胆管・下部胆管)に分かれます。
発生部位によって特徴や治療法が異なります。
おおまかにいうと肝内胆管→肝がんと同じ扱いで診断治療、
肝外胆管→閉塞性黄疸→肝内胆管の拡張を診断治療する流れとなります。
ここでもスクリーニングはまずは腹部エコーです。
|
■ 分類
発生部位によって大きく分けます:
- 肝内胆管がん(Intrahepatic cholangiocarcinoma)
- 肝臓の中にある胆管から発生
- 肝がんと同じ部位にできるが、組織型が異なる
- 肝門部胆管がん(Perihilar cholangiocarcinoma)
- 右肝管と左肝管の合流部付近(肝門部)に発生
- 「Klatskin腫瘍」と呼ばれることもある
- 遠位胆管がん(Distal cholangiocarcinoma)
(*)2と3を合わせて
肝外胆管がん(Extrahepatic cholangiocarcinoma)
|
■ 原因・危険因子
胆管がんは比較的まれですが、
日本や東南アジアでは発症率がやや高めです。
危険因子としては:
- 胆管の慢性炎症(胆石、原発性硬化性胆管炎PSC)
- 肝吸虫感染(東南アジアで多い)
- 先天性胆道拡張症
- B型・C型肝炎、肝硬変
- アスベストや有機溶剤など化学物質曝露
- 糖尿病・肥満・喫煙
|
■ 症状
早期は無症状のことが多く、進行して初めて症状が出ます。
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- かゆみ
- 尿の濃染(褐色尿)
- 便の色が薄くなる
- 腹痛や右季肋部の不快感
- 体重減少、倦怠感
|
■ 診断方法
- 血液検査
- 肝胆道系酵素(TーBil,DーBil,ALP, γ-GTP, AST, ALT)
- 腫瘍マーカー(CA19-9, CEA)
- 画像検査
- 腹部超音波(US)
- CT・MRI(特にMRCP:MR胆管膵管撮影)
- ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
- 細胞診・生検
|
■ 治療
- 手術(切除可能な場合のみ根治が期待できる)
- 化学療法
- 放射線療法
- 胆道ドレナージ
|
■ 予後
胆管がんは発見時にすでに進行していることが多く、
5年生存率は全体で10〜40%程度と低めです。
早期発見が難しいため、
危険因子がある場合は定期的な腹部エコーが推奨されます。
|
外科のTOPに戻る
|