08.腰痛症 |
■ どんな病気
明確な原因疾患(椎間板ヘルニアや骨折、腫瘍など)が見つからない非特異的腰痛を指します。腰痛の約85%はこのタイプとされ、いわゆる「ぎっくり腰」や慢性的な腰痛なども含まれます。
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■ 分類
| 種類 |
説明 |
| 特異的腰痛 |
椎間板ヘルニア、脊椎圧迫骨折、がん、感染症など明確な原因がある |
| 非特異的腰痛(腰痛症) |
はっきりした原因がないが、筋肉・靭帯・関節の使いすぎやストレスが関係 |
■ 原因となる要素
- 姿勢の悪さ(長時間の座位や前屈姿勢)
- 筋肉の疲労や緊張、体幹の筋力低下
- ストレスや睡眠不足
- 肥満や運動不足
■ 症状
- 腰の重だるさや鈍い痛み
- 動作時の痛み(前かがみ・立ち上がり・寝返りなど)
- ぎっくり腰では急性の強い痛み
- 多くは下肢のしびれを伴わない
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■ 診断
- 問診と身体所見により診断
- X線やMRIは特異的疾患を除外するために使用
- 下肢のしびれや麻痺があれば精査が必要
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■ 治療
急性期(発症直後)
- 安静は最小限に(過度の安静は回復を遅らせる)
- 消炎鎮痛薬の内服や湿布
- 患部の冷却(最初の48時間程度)
慢性期(1か月以上)
- 体幹筋トレーニングやストレッチ
- 認知行動療法(痛みに対する恐怖の軽減)
- 生活習慣の見直し(姿勢・運動・睡眠)
予防
- 正しい姿勢の保持(デスクワークや運転時)
- 日常的なストレッチ・体幹筋トレーニング
- 腰に負担のかかる動作を避ける(急な前屈など)
- ストレス管理と十分な睡眠
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■ リハビリテーション
リハビリテーションの種類と目的
- ストレッチ:腰や周辺の筋肉の柔軟性を高めることで、痛みを緩和し、動きを改善します。
- 体幹トレーニング:腹筋や背筋を鍛え、腰椎を安定させ、腰への負担を軽減します。
- 有酸素運動:ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない運動を取り入れ、全身の血行を促進し、痛みを和らげます。
- ヨガや気功:体幹を強化し、姿勢を改善する効果が期待出来ます。
リハビリテーションを行う際の注意点
- 無理のない範囲で始める:痛みが強い場合は、無理に動かさず、安静にすることが大切です。
- 正しい姿勢と動作を意識する:日常生活での姿勢や動作を改善することで、腰への負担を軽減出来ます。
- 継続することが大切:リハビリは、地道な取り組みですが、継続することで効果が期待出来ます。
- 医師や理学療法士の指導を受ける:専門家の指導の下で、適切なリハビリを行うことが重要です。
その他
- 温熱療法:温めることで筋肉の緊張を和らげ、血行を促進し、痛みを緩和します。
- 電気刺激療法:低周波などの電気刺激を与え、痛みを緩和します。
- 腰日常生活での工夫:長時間座りっぱなしにならないように休憩を挟む、重いものを持ち上げる際は腰に負担をかけないように注意するなど、日常生活で出来る工夫も大切です。
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